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評価→押圧→再評価:原因筋を「患者の体の反応」で断定する3ステップ(疼痛誘発動作)

2026-10-19 | 評価の型

この項目の位置づけ

この辞典の各項目(膝、骨盤など)は、すべて同じ評価の型の上に書かれています。その型が評価→押圧→再評価の3ステップです。日本疼痛リハビリテーション協会の小冊子『疼痛治療テンプレート』は、この3ステップを「疼痛誘発動作」として整理しています(出典1、SECTION 2)。各項目を読む前に、この型を押さえてください。

3ステップ

ステップすること小冊子の記述(要約)
1 評価痛みの出ている動作と、痛みが出るまでの可動域を規定する例:前屈で痛みが出現
2 押圧原因筋と思われる部位を押圧しながら、同じ動作をもう一度行う例:大殿筋を押圧して前屈
3 再評価痛みが出るまでの可動域まで動かしたとき、痛みが軽減・消失していれば、そこが原因筋例:押圧下の前屈で痛みが消失または軽減 → 原因は大殿筋

小冊子はこう続けています。「押圧しても痛みが変わらない場合は、その筋は原因ではありません。つながりの図に戻り、次の候補を押圧して確かめてください」(出典1、SECTION 2)。

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この型の要点:判断を主観にしない

小冊子は3ステップの価値を「原因筋をその場で断定できること」と書いています。「押圧して痛みが変われば原因、変わらなければ原因ではない。判断が主観ではなく、患者様の体の反応で決まります」(出典1、SECTION 2)。

治療家の「ここが硬い」という主観ではなく、押圧下で同じ動作を再現したときの患者の反応が判断の基準になります。これが、この辞典の各項目で「押さえたまま曲げてもらう」「緩める方向に触ってから角度が変わったかを見る」と書いている理由です。

ステップ1で規定するもの

評価で規定するのは2つです。

  1. 痛みの出ている動作(前屈、しゃがむ、腕を上げる、など)
  2. その動作で痛みが出るまでの可動域(どこまでは出ず、どこから出るか)

2つ目を規定しておかないと、ステップ3で「変わったかどうか」を比べられません。膝の項目で「痛みが出る角度を患者に指してもらう」と書いているのは、この規定です。

ステップ2で押圧する「候補」の選び方

候補は、痛い場所の筋とは限りません。小冊子は「患部にだけ注目していると、痛みは変わりません。患部よりも離れた部位に、痛みの大きな原因が隠れていることのほうが多い」と書き、候補を選ぶ土台として「筋膜のつながりの地図」(上肢は肩甲骨を起点、下肢は仙腸関節を起点とするつながり)を置いています(出典1、SECTION 1)。

辞典の骨盤の項目で、腰痛に対して前側の大腿筋膜張筋を先に見るのは、この「離れた部位に候補を置く」考え方です。

ステップ3で「変わらなかった」ときの扱い

変わらなければ、その筋は原因ではない。これが型の中で最も大事な部分です。「効かなかった」ではなく「候補から外れた」と扱い、つながりの図に戻って次の候補を押圧します。1回で当たらないことは、型の失敗ではなく、型の手順の一部です。

治療との関係

小冊子は、評価で見つけた原因筋を弛緩させる方法として「つながり(患部から離れたつながりのある部位からアプローチする)」と「ポジション(筋の走行や張力が変わる肢位をつくり、少ない力で弛緩させる)」の2つを挙げ、臨床の流れを「図を見せて原因を説明する → 疼痛誘発動作で原因筋を断定する → つながり×ポジションで弛緩させる → もう一度同じ動作で痛みの変化を確認して共有する」と整理しています(出典1、SECTION 3)。

この辞典は評価の部分(断定するまで)を扱い、治療の手技そのものは扱いません。

よくある取り違え

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出典・参考
  • 日本疼痛リハビリテーション協会『疼痛治療テンプレート』小冊子(SECTION 2 評価(疼痛誘発動作)、SECTION 3 治療、SECTION 1 筋膜のつながり):株式会社藤井翔悟事務所 内部資料
症状別 徒手療法辞典 編集部
株式会社藤井翔悟事務所の編集部。代表・藤井翔悟(理学療法士)の指導動画の文字起こしを一次情報に、AIの下書きを編集部が確認して公開しています。記事は治療家向けの教育目的であり、個々の患者への適用は各自の資格と責任の範囲で判断してください。